企業ユースであれば,特に触れることのない内容です。筆者の環境では,この稀なケースが頻発しております。いつもはボリュームライセンス版を購入することで「なかった」ことにしていますが,今回はMicrosoftへ問い合わせをしましたので備忘録として残します。
結論
2024年現在,個人用のMicrosoftアカウントで取得したライセンスについては統合できないようです。
理由
不正利用を防ぐためのMicrosoftのセキュリティ対策の一環とのことです。
悪意ある攻撃者に不正アクセスや言葉巧みにライセンスを詐取されることを防ぐ目的だと思いますが,
サブスクへ移行させることが目的じゃないかと邪推してしまいます。
代替案として提案(目的果たせず)
「既存のMicrosoftアカウントからライセンスの移動はできないが,新規アカウントに移動することができる。」との提案があった。
内容を聞くとメールアドレスを変えられるだけだった。
- Microsoft公式:Microsoft アカウントのエイリアスの管理方法
確認した経緯
筆者の所属企業では,分析装置を購入する際に,制御するPCもあわせて購入しております(研究機関はみんなそうですよね?)。代理店経由で購入した場合,稀に独自でMicrosoftアカウントを作成した上に個人用Excelを紐づけてMicrosoftアカウントを納品するパワープレイが起きます。
この場合,PCが天寿を全うするまでトラブルがなければ問題ありません。しかし,トラブルが起きてExcelを再インストールする必要がでると問題になります。
Microsoftアカウントはログインする際に,メール認証が必要になっており,このメールが代理店の担当営業に飛びました。この担当営業が退職すると雲行きが怪しくなります。結果的にボリュームライセンス版のExcelを買い直すことが多いです。
調査結果
2022年頃までは,有償の譲渡サービスがありましたが,2024年現在は譲渡サービスが終了しています。そのため,Microsoft アカウントに紐づくタイプのライセンスについては,すべて譲渡,移動不可です。
Microsoftコミュニティ:Office2019ライセンスを別のMicrosoftアカウントへ移行する方法について
はっきりとオンプレ版(買い切り)ライセンスの制限が厳しくなったと感じます。Microsoftとしても日本でしか売れないオンプレ版は終息させて,サブスクリプション版のMicrosoft365へ完全移行したいんですよね。
個人で使う分には,Amazonのセールを狙って1年分購入するのがおすすめです。家族分も購入する場合はFamilyを購入すると差額6000円程度で6人まで使用できます。
Microsoft 365 Personal 1年版|オンラインコード版|Win/Mac/iPad|インストール台数無制限(同時使用可能台数5台)
コメント