Microsoft Office 2016で，2025年4月9日に配信されたセキュリティ更新プログラム(KB5002700)の適用後，WordやExcel，Outlookが一瞬起動し，固まっては落ちる症状が発生しています。
本記事では，この問題の原因と解決策を解説します。
2025年4月10日に修正パッチが公開されました！
この更新プログラムに関する既知の問題
この問題は、2025 年 4 月 10 日の Office 2016 (KB5002623) の更新プログラムで修正されています。
注: Office 2016 スイート全体を稼働状態に復元するには、更新プログラム KB 5002700 と KB 5002623の両方がインストールされている必要があります。
Office 2016 のセキュリティ更新プログラムの説明: 2025 年 4 月 8 日 (KB5002700)
Windows Update では配信されておりませんのでご注意ください。
以下のリンクより，対応するインストーラを取得して，インストールする必要があります。
KB 5002700 と KB 5002623の両方があって，初めて解消される点はご注意ください。
私の環境では，仮に症状が発生していないPCにKB 502623のみをインストールすると，Wordが落ちる症状が発生しました。
現在は修正パッチが出ていますが，Windows Updateでの配信ではありません。バッチファイルによる社内展開方法をまとめましたので，以下記事を御覧ください。
発生する状況
私の観測環境では以下の症状が発生しました。
- WordとExcelが一瞬起動してすぐに落ちる
- Outlookでカレンダーを開くと落ちる
発生するPCとしないPCがあり，発生したPCの共通点は以下です。
- Windows10 22H2
- Adobe Acrobat 2020 Standard/Professional
原因
Microsoftによる正式な発表はありません。
Adobeのアドインが干渉しているとの噂もあります。
回避策
更新プログラムのアンインストール (最終手段):
KB5002700をアンインストールすることで一時的にエラーを回避できますが，セキュリティリスクが高まるため，推奨されません。アンインストールする場合は，速やかに代替のセキュリティ対策を講じる必要があります。
現在は修正パッチが出ていますので，インストールすることで解消します。
メモ：試したこと
Office 2016の修復
修復が完了後は開くようになった。
しかし，再起動後に再発した。
Adobe Acrobat 2020の修復
こちらも同じく，完了後は開くようになったが，再起動後に再発した。
セーフモードで起動
「Win」+「R」で「winword /safe」にてセーフモードで起動。
セーフモードでは，問題なく表示されることを確認した。
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