2025 年 7 月15日ごろから OneNote でネットワーク(UNC)やローカルのフォルダー パスへのリンクをクリックすると,
「管理者が OneNote でこのファイルの種類を開く機能をブロックしました」
というダイアログが表示され,フォルダーが開けない現象が報告されています。Microsoft 公式サポートでも既知のバグとして掲載されており,エンタープライズ環境だけでなく個人環境でも確認できます。
現時点(2025年7月16日)では修正パッチは未公開。以下はMicrosoft公式サポートの記載です。
継続してウォッチしていますので,更新がありましたら記事にも展開いたします。
適用先:OneNote for Microsoft 365 OneNote 2024 OneNote 2021 OneNote 2019 OneNote 2016
問題
ネットワーク フォルダー (UNC パス) またはローカル フォルダー パスを指す OneNote Win32 のリンクを選択すると、ユーザーはブロックされ、「管理者が OneNote でこのファイルの種類を開く機能をブロックしました」というメッセージが表示されます。 ネットワーク共有またはローカル パス上の特定のファイルへのリンクがある場合、この問題の影響を受けません。
状態:調査中
この問題の修正に取り組んでいます。この問題がいつ利用可能になるのか。 現時点では、唯一の回避策は、ネットワーク フォルダー (UNC パス) またはローカル フォルダー パスをコピーし、エクスプローラーに貼り付けてフォルダーに移動することです。
Microsoft公式サポート
原因
本件は,2023年4月の危険拡張子ブロック開始から発生していると考えます。
- 2023 年4 月以降,OneNote は「危険な拡張子を持つ埋め込みファイル」をデフォルトでブロックする強化策を段階的に展開しました。同じ仕組みがリンクの解析にも波及し,フォルダー パスを「安全でない可能性のあるリソース」と誤判定するケースがあるようです。Microsoft Learn
- 現在 Microsoft は「状態: 調査中」とし、恒久的な修正パッチの公開日程をアナウンスしていません。マイクロソフトサポート
まとめ
- 原因は OneNote のセキュリティ強化ロジックがフォルダー パスを誤って危険判定しているため。
- 暫定的にはパスをコピーしてエクスプローラーで開く方法が最も安全かつ確実。
- 管理者は更新チャネルの見直しとポリシー設定の確認を行い,ユーザーへの周知を徹底する。
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