KB5002700で発生したOffice2016の不具合は2025年4月10日にリリースされた更新プログラムKB5002623が解決策となります。この記事では,KB5002623の適用方法と,社内展開に便利な配布用バッチファイルの使用方法を解説します。

KB5002623とは?
KB5002623は,KB5002700にて発生したOffice 2016がクラッシュする不具合を修正する更新プログラムです。
KB5002623の適用方法
Microsoft Updateでは展開されず,手動で適用する必要があります。
以下のMicrosoft公式サポートページからダウンロードしてインストールします。
KB5002700とKB5002623の両方がインストールされていて,初めて対応完了となりますので,ご注意ください。
私の環境では,KB5002623のみをインストールしてしまった環境で,同じ症状が発生してしまいました。
インストールしてしまった状況では,バッチファイルによるアンインストールができず,手動でコントロールパネルからアンインストールする必要がありました。(今思えば,KB5002700を展開すれば早かったと思います。)
この更新プログラムに関する既知の問題
この問題は、2025 年 4 月 10 日の Office 2016 (KB5002623) の更新プログラムで修正されています。
注: Office 2016 スイート全体を稼働状態に復元するには、更新プログラム KB 5002700 と KB 5002623の両方がインストールされている必要があります。
Office 2016 のセキュリティ更新プログラムの説明: 2025 年 4 月 8 日 (KB5002700)
社内展開に便利な配布用バッチファイル
多数のPCにKB5002623を適用する必要があるため,以下のバッチファイルにて展開しました。
@echo off
:: 管理者権限チェック
net session >nul 2>&1
if %errorLevel% neq 0 (
echo 管理者権限で実行してください。
timeout /t 10
exit /b 1
)
:: PCアーキテクチャー判定
if defined ProgramFiles(x86) (
set "ProgramFile=msodll202016-kb5002623-fullfile-x86-glb.exe"
) else (
set "ProgramFile=msodll202016-kb5002623-fullfile-x64-glb.exe"
)
:: 初期変数設定(\\DeployServer\Excel2016_KB4484305 を適切なパスに変更)
set "DeployServer=\\DeployServer\MSO2016_KB5002623"
:: パスの存在確認とインストール実行
if exist "%DeployServer%\%ProgramFile%" (
echo インストールを開始します...
"%DeployServer%\%ProgramFile%" /quiet /passive /norestart
if errorlevel 1 (
echo インストール中にエラーが発生しました。
timeout /t 10
exit /b 1
)
) else (
echo アップデートファイルが見つかりません:%ProgramFile%
pause
exit /b 1
)
echo インストールが完了しました
timeout /t 10
バッチファイルの使い方
- 上記のバッチファイルをテキストエディタにコピーし,拡張子を
.bat
として保存します。 DeployServer
変数の値を,アップデートファイルを配置したネットワーク共有フォルダのパスに変更します。- バッチファイルを管理者権限で実行します。
注意点:
バッチファイルを実行する前に,必ずアップデートファイルを適切な場所に配置してください。
まとめ
KB5002700による,Office 2016がクラッシュでお困りの方は,KB5002623を適用することで解決できる可能性があります。配布用バッチファイルを利用すれば,社内展開もスムーズに行えます。ぜひご活用ください。
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