職員より,誰も操作していないロック状態のPCで勝手に音が鳴るとの問い合わせを受けました。
確認するとUSBメモリなどの周辺機器を抜いた際の音でした。
Windows Hardware Remove.wav だと思いますが,ちょっと違う気もします。
目次
確認
まず音が鳴るタイミングを確認し,その後ログを確認しました。
すると,音が鳴るタイミングでdllhost.exe(COM Surrogate)が発生していることがわかりました。
COM Surrogateによる音の問題の原因
- 競合するアプリケーション: COM Surrogateが他のアプリケーションと競合することで、音声出力に問題が発生することがあります。特に、オーディオデバイスやドライバが正しく認識されない場合に発生しやすいです。
- キャッシュの問題: エクスプローラーやフォトビューアーで画像を開いた際にCOM Surrogateが頻繁にエラーを起こす場合、キャッシュの問題が原因であることがあります。この場合、キャッシュをクリアすることで問題が解決することがあります。
一般的な対処方法
- キャッシュのクリア
Ccleanerなどのツールを使用してシステムキャッシュをクリアします。また、IE10以降に新設された「WebCache」フォルダの中身も削除します。これには管理者権限が必要です。 - オーディオデバイスの設定確認
オーディオデバイスが正しく設定されているか確認します。特にASIOドライバを使用している場合は,ASIO4ALLなどの設定を見直すことが有効です。 - 新しいユーザーアカウントの作成
問題が解決しない場合、新しい管理者権限を持つユーザーアカウントを作成し、そのアカウントでログインしてから再度試してみることも一つの方法です。
私の環境では3つとも試してみましたが改善しませんでした。
他に試したこと
- PCに接続されている機器をすべて取り外し,電源ケーブルのみにする。(HP EliteDesk 800G6はスピーカー内蔵)
- DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- sfc /scannowを実行
C:\Users\fukurowl-tech>DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.19041.3636
イメージのバージョン: 10.0.19045.3693
[==========================100.0%==========================] 復元操作は正常に完了しました。
操作は正常に完了しました。
DISM.exeを実行すると,「復元操作は正常に完了しました。」と出ますが改善せず。
C:\Users\fukurowl-tech>sfc /scannow
システム スキャンを開始しています。これにはしばらく時間がかかります。
システム スキャンの検証フェーズを開始しています。
検証 100% が完了しました。
Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました。
オンライン修復の場合、詳細は次の場所にある CBS ログ ファイルに含まれています
windir\ Logs\CBS\CBS.log (たとえば C:\Windows\Logs\CBS\CBS.log)。オフライン修復の場合、
詳細は /OFFLOGFILE フラグによって指定したログ ファイルに含まれています。
sfcを実行すると,正常に修復されましたと出ますが,改善せず。
上記ではDISMとsfcを別々に行いましたが,DISMを行ったウインドウで続けてsfcを実行すると,音が鳴らなくなりました。
まとめ
COM Surrogateが原因でWindows10がポロンポロン鳴る場合の対処した記録でした。
DISMとsfcはセットで実行しないと改善しないとは思いませんでした。
マウスを変えたら直ったという記事も見たことがありますが,私の環境では違うようです。
DISMとsfcの違いについては後でまとめようと思います。
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