2026年1月の月例セキュリティ更新として Windows 11 25H2 / 24H2 向け累積更新プログラム KB5074109 が配信されました。
この更新は主に セキュリティ修正を含む累積アップデート ですが、適用後に 「新しいスタートメニュー」UI が多くの環境で表示されるようになった という報告が多数出ています。

Windows 11「KB5074109」とは何か
2026年1月に配信された Windows 11 累積更新プログラム KB5074109 は、位置付けとしては通常の月例セキュリティ更新である。
機能追加を前面に出した更新ではない。
しかし、この更新を境に 「新しいスタートメニュー」が表示される環境が一気に増えた ことで注目されている。
重要なのは以下の点だ。
- KB5074109 = スタートメニュー刷新を明示的に追加する更新ではない
- 実際には 既に内部実装されていた UI がロールアウト段階に入った と見るのが妥当
つまり、今回の更新は「トリガー」であり「本体」ではない。
新しいスタートメニューの構造的な変更点
①「すべてのアプリ」がメイン画面に統合
従来の Windows 11 スタートメニューは、
- ピン留め
- おすすめ
- 「すべてのアプリ(別画面)」
という 画面遷移前提の構造 だった。
新しいスタートメニューでは、
- スタートを開いた時点で すべてのアプリが同一画面内に存在
- 下方向スクロールで全アプリに到達可能
という 単一ビュー構造 に変わっている。
これは UI デザイン上、
- 操作ステップ削減
- マウス/ホイール操作前提への最適化
を強く意識した変更といえる。
② 表示方式を切り替え可能(カテゴリ/一覧)
新スタートメニューでは、アプリ一覧の表示方式を切り替えられる。

- カテゴリ表示(自動分類)
- グリッド表示
- 一覧表示(アルファベット順)
これは ユーザーごとの使い方の差を吸収する設計 であり、
- アプリ数が多い環境
- 管理用途PC
- 個人用途PC
いずれにも対応できる余地を持たせている。
③ Recommended(おすすめ)を非表示にできる
Windows 11 初期から不評だったのが「おすすめ」領域だ。
- 最近使ったファイル
- 勝手に出てくるアプリ
新しいスタートメニューでは、
この領域を完全に非表示にできる設定が追加されている。
これは単なる好みの問題ではなく、
- 業務端末
- 共用PC
- 情報漏洩リスク管理
という観点でも意味がある変更だ。
④ 画面サイズに応じてスタートメニューが拡張
従来のスタートメニューはサイズ固定だった。
新UIでは、
- 解像度
- 画面サイズ
に応じて スタートメニュー自体が拡張される。
結果として、
- 大画面ではピン留め可能数が増加
- スクロール量が減少
という実用的な改善が入っている。
実際に使って分かるメリット
整理すると、メリットは次の3点に集約される。
- 操作回数が減る
→ 「すべてのアプリ」を開くための1クリックが不要 - 一覧性が上がる
→ アプリ管理・把握が容易 - カスタマイズ余地が増えた
→ おすすめ非表示、表示方式切替
特に、
アプリ数が多い環境ほど恩恵が大きい。
現時点での問題点・注意点
ロールアウトが段階的
KB5074109 を適用しても、
- 新スタートメニューが表示されない
- 従来UIのまま
という環境は存在する。
これは不具合ではなく、
Microsoft の段階展開(Feature Rollout)による仕様。
UI系の細かい不具合報告あり
現時点で報告されている問題:
- スクロール中に表示が一瞬戻る
- アプリ一覧の表示が不安定
- フォルダ化したアプリの表示ズレ
いずれも 致命的ではないが業務用途では気になる挙動 であり、
今後の累積更新での修正待ちとなる。
まとめ:これは「小変更」ではない
KB5074109 自体はセキュリティ更新だが、
結果として展開が進んだ 新しいスタートメニューは Windows 11 最大級のUI変更 と言っていい。
- 操作構造が変わる
- 管理性が変わる
- 使い勝手が変わる
という意味で、
単なる見た目変更ではなく「使い方が変わる更新」 である。
業務端末・検証環境では、早めに一度触っておく価値はある。

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