2024年12月31日をもって，長年利用されてきたWindowsメールの公式サポートが終了します。これにより，メールの送受信が不可能となります。ですが，Windowsメールの送受信ができないだけで，アカウントへメールは届いていますので慌てず別のメールアプリへ移行してください。
本記事では，移行先メールアプリの選定方法、具体的な移行手順，さらに新しいOutlookに関する最新情報も交えて詳しく解説します。
目次
Windowsメールの終了スケジュールと影響
サポート終了の概要
- 終了日: 2024年12月31日
- 影響範囲: Windowsメールではメール送受信が完全に停止。
通常，サポート終了後も一部機能を自己責任で使用できる場合がありますが，今回は使用自体が不可能となります。 - 対応方法: 過去のメールデータをエクスポートし，他のメールアプリに移行する必要があります。
Windows メールと予定表のサポートは終了しています
Windows メール、予定表、Peopleのサポートは、2024 年 12 月 31 日に終了します。 現在、既存のユーザーを新しい Outlook for Windows に移動中です。 2024 年 12 月 31 日以降、ユーザーは Windows メールと予定表を使用してメールを送受信できなくなります。 「Windows メールからメールと連絡先をエクスポートする」または「Peopleして新しい Outlook にインポートする」の手順に従って、メール、予定表、Peopleに保存されているローカル メール、予定表イベント、および連絡先はエクスポート可能なままになります。
Outlook for Windows: Windows 11のメール、予定表、Peopleの未来 – Microsoft サポート
移行先のおすすめメールアプリ2選
1. 「Outlook（new）」（新しい「Outlook for Windows」）
2024年以降にWindows 11またはWindows 10デバイスに無料で付属しているソフトウェアです。見当たらない場合は，Storeからダウンロードできます。
- 特長: クラウドベースでデータ同期が容易。標準アプリのため，多くのユーザーに推奨されています。
- 注意点: 「Outlook（classic）」(「Outlook for Windows」)はメニューが豊富で操作性がいいですが，2029年にサポート終了予定です。
ClassicはMicrosoft 365 やOfficeアプリに付属のOutlookクラシック版を指します。アイコンで判断できます。
2. Thunderbird
- 特長: 完全無料で広告なし。迷惑メールフィルターやカスタマイズ性が高く，プライバシー重視のユーザーに最適。
- 注意点: ある程度の基礎知識が必要です。また，サポートがコミュニティベースのため，即時対応は期待できない場合があります。
Outlook(New)の特徴
クラウドベースの利便性
- Gmailに近い設計で，端末間でデータの同期が簡単。
- メールだけでなくカレンダーや連絡先もクラウド上で一元管理が可能。
広告と料金体系
- 無料プランは広告表示ありで15GBの容量を提供。
- 広告非表示の有料プランでは容量が100GBに拡張。月額260円または年額2400円で利用可能。
機能改善
- 送信取り消し機能やメールのピン留め機能など，Classicにはない便利な機能を搭載。
- ユーザー体験を向上させる設計が強化されています。
課題とリスク
- セキュリティリスク: 企業データのクラウド保存に伴い，データ漏洩やGDPR違反の懸念が指摘されています。
- 安定性の問題: 一部の独自ドメインが未対応で，機能がまだ十分ではありません。
Windowsメールから新しいアプリへの移行手順
1. 新しいアプリをインストール
- Microsoftストアを開く
- Windowsのスタートメニューから「Microsoftストア」を起動。
- アプリを検索
- 「Outlook for Windows」または他の移行先アプリを検索。
- アプリをインストール
- インストール後にアプリを起動します。
2. アカウントの設定
- アプリを起動
- 新しいメールアプリを開きます。
- アカウント情報を入力
- メールアドレスとパスワードを入力してログイン。
3. データの移行
- Windowsメールでデータをエクスポート
- 受信メール，送信メール，連絡先などをCSV形式またはPST形式で保存。
- 新しいアプリでデータをインポート
- アプリの「インポート」機能を使用し，保存したデータを取り込みます。
4. スマートフォンでの設定
- スマホ向けのアプリ（例：Outlook）をインストールし，同様に設定を行います。
5. 移行完了後の確認
- メールが正常に送受信できるか確認。
- 連絡先や過去のメールが正しく表示されているか確認してください。
推奨として
- 個人ユーザー: GmailやThunderbirdなども候補。
- 企業ユーザー: セキュリティリスクを十分考慮したうえで，Outlook(New)を検討するのがおすすめ。
スムーズな移行で安心のメール環境を！
Windowsメールの終了に伴う不便を最小限に抑えるため，この記事で紹介した情報をもとに，最適な移行先を選び，移行を進めてください。
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