【2025年8月】Windows11 24H2 KB5062660/KB5063878 不具合まとめ|SSD消失・インストール失敗と対処法【Windows Update】

要点サマリ

  • SSD が一時/恒久的に認識されなくなる報告(大容量・連続書き込み時に発生しやすい)
  • 企業環境(WSUS/SCCM)では 0x80240069 などでインストール失敗の事例
  • いずれも一部環境での発生。バックアップ徹底高負荷書き込みの回避が重要
目次

KB5062660/KB5063878 の概要

  • KB5062660(プレビュー) … 2025/07/23 配信。品質改善中心で任意適用
  • KB5063878(セキュリティ) … 2025/08/12 配信。脆弱性修正を含む定例更新

プレビュー(KB5062660)は様子見可。セキュリティ更新(KB5063878)は原則適用推奨だが,影響が疑われる環境では事前バックアップを。

SSD 認識障害の不具合(消失・未検出)

想定される発生条件

  • 50GB以上の大容量転送、または大量ファイルの連続書き込み
  • SSD 使用率が60%超の状態
  • Phison製コントローラー搭載のDRAMレスSSDで報告が目立つ

観測されている影響

  • 転送中に ドライブが未認識(消失) となる
  • 再起動で復帰するケースがある一方、復旧不能に陥る事例 も散発

回避策として
大容量コピーは 分割 し、連続書き込みを避ける
SSDの空き容量を 多めに確保(60%以下目安)
重要データは 3-2-1 バックアップ を徹底

    WSUS / SCCM 環境でのインストール失敗(0x80240069 など)

    • 管理配信環境で一部端末に インストール失敗(例:0x80240069
    • Known Issue Rollback(KIR) 展開や WSUS 再同期 で解消した事例あり
    • 一時的にスタンドアロン適用やロールバックを検討

    管理者向けチェックリスト

    1. WSUS の同期状態と該当 KB の承認状況を確認
    2. クライアントの WU キャッシュクリア(wuauclt /detectnow など)
    3. 代替配布(CAB/MSU)や KIR 適用の検討
    4. 影響端末のイベントログ(Setup / windowsupdate)を採取

    軽微な事象(ログのみ)

    Pluton クリプトプロバイダーの初期化失敗(イベントログ)

    イベントビューアーに「Microsoft Pluton Cryptographic Provider」の初期化失敗が記録されるケースがあるが、実害は観測されていない。通知の抑制や監視除外で運用可能。

    具体的な対処フロー

    1. バックアップ:システム・個人データ・構成を保全(3-2-1 ルール)
    2. 事前チェック:SSD 健康状態(SMART)、空き容量、ファーム更新
    3. 段階適用:影響軽微な端末からローリングで適用
    4. 検証:大容量転送の擬似負荷テストで挙動確認
    5. 異常時ロールバック:MSUアンインストールや復旧計画を即時実行

    緊急時の一時回避
    影響発生直後は 再起動電源断は最小化(書き込み中断のため)
    直近適用の KB を アンインストール → ただしセキュリティリスクを理解の上で判断

    よくある質問(FAQ)

    KB5063878 の適用で SSD が壊れますか?

    物理破壊の確証はないものの、一部環境で未認識(消失)挙動が報告されています。バックアップと高負荷書き込みの回避を推奨。

    どの SSD が影響を受けやすいですか?

    Phison コントローラー搭載の DRAMレス SSD などで報告が目立ちます。最新ファーム適用と空き容量確保でリスク低減を。

    今すぐアンインストールすべきですか?

    継続的な障害が再現する場合は選択肢になりますが、セキュリティ修正を失う点に留意してください。段階適用と検証のフローが無難です。

    WSUS / SCCM での失敗をどう直しますか?

    WSUS の再同期、KIR の適用、キャッシュクリア、スタンドアロン適用で改善する例があります。イベントログの採取も忘れずに。

    まとめ(2025年8月時点の推奨)

    • 個人ユーザー:大容量コピーの分割・バックアップ徹底。挙動が不安定なら一時保留も検討
    • 企業環境:段階適用 + 検証、失敗時は再同期/KIR、ロールバック計画を準備
    • 共通:ファーム/OS側の続報を注視しつつ、安全第一で運用

    参考情報・ソース

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